贈与について(9) ~保険の契約者変更(後編)~

今回は、保険の契約者変更についての最終回です。

次の場合、契約者を変更しておくことを強くお勧めします。
ズバリ、『実印をもらいにくい相続人がいる場合』です。

掛金を負担した者と契約者が同じであり、かつ、その者が亡くなった場合、契約者としての地位は“本来”の相続財産となります。
契約者死亡のまま放っておくと、何の手続きもできなくなるのでいずれは変更する時が来ることになりますが、その時には亡くなった契約者の相続人全員の実印が必要となります。

つまり、実印をもらいにくい相続人がいるのであれば、先手を打って契約者を変更すれば良いということです。

注意点とすれば、次の点が考えられます。
①変更した後に、その契約者が先に亡くなった場合、その相続人にて遺産分割を行って新しい契約者を定める必要があります。
②変更後、その契約を中途解約して契約者が解約返戻金を受け取った場合、贈与税がかかる場合があります。
③養老保険など生存中の満期一時金受取があるものについては、掛金負担者がその一時金を受け取るように契約を変更すること。(後日問い合わせがあるることを想定し、証拠書類を残しておきましょう。)

その他、思わぬ税金がかかるかもしれませんので、もし具体的に検討される場合には、事前に専門家へご相談を。

前回ブログ
贈与について(9) ~保険の契約者変更(中編)~

関連ブログ
保険に関する相続税について(1)
保険に関する相続税について(2)