資本的支出と修繕費

皆様、台風21号と22号は如何でしたか?
被害はありませんでしたか?
物置などのトタン屋根が飛ばされたとか、よくききました。
もう落ち着きつつありますが、一時は修理が50件待ちだったとのことです。

私の事務所も一部水が入ってきて、対応に追われました。
目立った穴が開いているというわけではないのですが、ちょっとした隙間でも、雨風次第では随分と入ってくるのですね。
改めて、外壁塗装の重要性を思い知らされました。

さて、その“外壁塗装”ですが、よく経費に落ちますかと質問を頂きます。
答えは、修繕費など100%の経費にはなりにくいということです。
これを聞かれると、皆様がっかりされるのですが、これは仕方がないことです。

なぜ、かというと修繕とはあくまでも“原状回復”のみであって、付加価値が付くものは修繕ではなく“資本的支出”となり減価償却の対象となっております。
もう少しわかりやすく言うと、例えば建物の壁の一部に水が入るヒビが見つかったものとします。
そのままでは建物の内部が一気に劣化する可能性がありますのでそのヒビ部分のみに高圧でウレタンの充填などして水が入らないようにしたとします。
これは、ヒビから水が入らないようにしたのみなので、100%修繕費と思われます。
ヒビの修繕なので、建物自体の経年劣化には大して影響を与えないと判断できるためです。
(経年劣化を大幅に劣化することを防いだだけ)

対して、壁一面に塗装を行ったとします。
これはヒビのない箇所まで手を加えることとなりますので、修繕の範疇を超え資本的支出となります。
経年劣化が一部リセットされ耐用年数が伸びるためです。
但し、修繕も含まれますので、全く経費性が認められないというわけではありません。
色々と特例などがありますので、税理士に相談する際には工事の領収書のみではなく内容がわかる明細書も併せて準備して下さい。