調停技法研修に参加しました その3 オレンジをめぐる姉妹の例

前回の続きです。

「オレンジをめぐる姉妹の例」というお話をご存知でしょうか。
私は、この話を聞いて、なるほどこれが『主張にとらわれず、背後の利害・本音を探ることか』と感心してしまいました。
と言っても、そんな大した話ではありません。

前提は単純です。
・1個のオレンジをめぐって姉妹が喧嘩した。
皆様はどのような解決を図りますか?
①姉に対し「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」
②姉妹両方に「仲良く半分こしなさい」
③姉妹両方に「先に見つけた方が食べなさい」
皆様がこのような場面に直面した場合にどうしますか?

答えと言うほどのことではないのですが、「半分こしなさい」と言って半分こさせると、姉妹はオレンジを次のようにしました。
姉:中身を食べて皮を捨てた。
妹:皮を使ってケーキを作り、中身を捨てた。
どうですか? 予想通りですか?
姉妹其々になぜオレンジが欲しいのか、オレンジをどう使いたいのかをお互いに話し合わせれば、この件に関する件かはあっという間に終わってたでしょう。
中身を姉に、皮を妹へあげればよかったのですから。 そもそも争うことはなかったのです。
逆に、半分こさせることにより、お互いに不満が多いに残ったでしょう。

つまり、「半分こにしなさい」というのが“司法型”の調停であり、双方の話し合いによりWin-Winの関係に持ち込もうとするのが“対話型”の調停です。

実際の事件はこんなに単純ではないとおっしゃりたいと思います。 でも、根底の本音の要求は結構単純かもしれません。

前回ブログ
調停技法研修に参加しました その2

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