調停技法研修に参加しました その2

前回の続きです。

兵庫県行政書士会主催の『行政書士ADRセンター兵庫』では、対話型の調停を運用しております。
対話型の対になるものは“司法型”です。
司法型とは、「メディエーター(調停者)が、紛争当事者の主張の妥当性を判断し、それに基づく解決案を提案・説得するモデル」だそうです。
例えるならば、裁判所の裁判のようなものです。

しかも、現在認証されているADR機関では、大多数がこの“司法型”と教えてもらいました。
ただ、第三者であるメディエーターが、紛争当事者の本音の要求を把握したうえで適正な解決案を提示できなければ、押し付けの仲裁案で不満の残る結果となるでしょう。
また、今回の研修で改めて認識できたのは、“司法型”は裁判と同じく感情は原則として判断の“対象外”であることです。
感情自体がトラブルの原因であるのに、その点をドライに切り捨てて仲裁案を提示しても、紛争当事者双方にとって大きく不満の残る結果となるのではないでしょうか。
事実、最終の解決に不満が残った理由として「感情的対立を解決できなかった」ということが無視できないこともデータに基づいて示していただきました。
なるほど、せっかくの話し合いを行うのであれば、できる限り当事者意識・感情を踏まえながら双方の対話をもって解決する“対話型”が優れているということですね。
但し、メディエーターの技量がことさら重要であり、日々研鑽をつまなければならないのでしょうが。

前回ブログ
調停技法研修に参加しました その1

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