民法改正案 「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律案」 その3の3

今回は「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律案」その3(の3)です。
今回は『遺産分割等に関する見直し』です。

(以下は簡便的に民法内の条文番号のみ記載します)
⑥第907条(遺産の分割の協議又は審判等)の加筆
第一項)「・・・その協議で、遺産の分割をすることができる。」の遺産に『全部又は一部の』を加える。
第二項)第一項と同じ加筆と、文末に「ただし、遺産の一部を分割することにより他の共同相続人の利益を害する恐れがある場合におけるその一部の分割については、この限りではない」を追加。
第三項)文頭の「前項」を『前項本文』に修正。
(遺産の部分分割について明文化したものの、断片的な情報のみで分割した場合の不利益なども考慮しなさいと言うところでしょうか)
⑦第909条の2(遺産の分割前における預貯金債権の行使)の新設 ⇒削除された条文はありません。
・各共同相続人は、遺産である預貯金の内1/3に法定相続分を乗じた額(その他上限有)については、単独で権利行使(出金など)ができる。
・権利行使した預貯金債権は、遺産分割により取得したものとみなす。
(平成28年12月の最高裁判決をふまえてのものでしょうか。 相続開始後の必要経費や標準的な葬儀代等の事情を勘案した上限を別途省令にて定めるようです。)
⑧第964条(包括遺贈及び特定遺贈)の修正
・「ただし、遺留分に関する規定に違反することができない。」を削除。