日本ワインのラベル表示基準

皆様は、ワインのラベルの表示に関する基準があるのをご存知ですか?
ヨーロッパのワインは、元々各国が定めた方式により表示(フランスはAOC、イタリアはDOC、ドイツはQmP)されてきていましたが、1992年にEUが「原産地名称保護制度」を定めて、2009年前後にそれらに統一されてきました。
一番わかりやすいのがフランス・ブルゴーニュ地方のワインでした。 畑が格付けされており、その畑の葡萄を使ってこそラベルに畑名が表示される(赤の頂点はロマネコンティ、白はコルトンシャルルマーニュかモンラッシェなどが有名です)ので、もろ地名が表示されておりました。
ボルドーはというと、製造者(シャトーなど)が前面に押し出されているのでわかりにくい(マルゴーはマルゴー村の代表なので、特にわかりやすい)のですが、近年より製造場所が必ず明記されています。

日本はというと、実は今年(平成30年)10月より本格始動します。
国税庁が“果実酒等の製法品質表示基準”を平成27年10月に定め、平成30年10月30日より適用されます。

日本(といっても全世界なのですが)のワインはどのようにワインを作られていたのかご存知ですが?
もちろん、ワインそのものの輸入は除きます。

①ブドウもしくはブドウ果汁を輸入し、日本国内で醸造
②日本の国産葡萄で日本国内で醸造

この2つに大きく分かれます。
①はいわゆるテーブルワインで、コスパが優れています。
しかし、②のワインが国際コンクールでも受賞され認知が進み評価が上がってきたことに伴い、①と②を明確に区別し、日本ワインのさらなる発展を目指そうというのが目的です。

私的には、「遅すぎる」というのが本音です。

簡単に表示基準について説明しますと、ワインのラベルに“地名”を用いたいとします。 仮に伊丹というラベルのワインを販売しようとすると、
イ)伊丹市内でとれたブドウを85%以上使用
ロ)伊丹市内で醸造(例外的に、同県内で隣接する市内での醸造も認められるようです)
を必ず満たさなければなりません。

あと、伊丹シャルドネと言うように地名+ブドウ品種をラベルに書いたワインを販売しようとすると、ロの要件は緩和されるようです。

因に、フランスのAOCは15世紀のロックフォール(ブルーチーズの仲間)が制定の原点です。 その後、ワインに限らずあらゆる農作物に広がりました。
日本も、食の安全を重視するのであればワイン以外にも同じような表示基準を進めるべきでしょう。