新法 「法務局における遺言書の保管等に関する法律」 その4

今回は 「法務局における遺言書の保管等に関する法律」その4 です。

今回は、第9条を見ていきたいと思います。

第九条(遺言書情報証明書の交付等)関係相続人等は、遺言書保管官に対し、遺言書保管所に保管されている遺言書(その遺言者が死亡している場合に限る。)について、遺言書情報証明書の交付を請求することができる。
    遺言書情報証明書:遺言書保管ファイルに記録されている事項を証明した書面
    関係相続人等:当該遺言書の保管を申請した遺言者の相続人
           (欠格・廃除・放棄含む)
           当該遺言書に記載された次に掲げる者又はその相続人
            イ)第四条第四項第三号イに掲げる者(受遺者)
            ロ)民法第781条第2項(遺言によって認知された子)
              (胎内に在る子に在ってはその母)
              (その母の相続人はその胎内に在る子に限る)
            ハ)民法第893条(遺言による推定相続人の廃除)の
              推定相続人、又は民法第894条(推定相続人の廃除の
              取り消し)第2項において準用する推定相続人
            ニ)被相続人(遺言者)に指定された祭祀承継者
            ホ)国家公務員災害補償法第17条の5第三項や地方公務員
              災害補償法第37条第三項に係る者のうち特に指定された者
            ヘ)信託法第3条第2号に掲げる方法(遺言信託)に係る受益者
              となるべき者・残余財産の帰属すべき者として指定された者等
            ト)保険法第44条第一項又は第73条第1項の規定により保険金
              受取人となるべき者
            チ)その他政令で定める者
           上記の他、遺言書に記載された次の者
            イ)第四条第四項第三号ロに掲げる者(遺言執行者)
            ロ)民法第830条(第三者が無償で子に与えた財産の管理)
              第1項に指定された管理者
            ハ)民法第839条(未成年後見人の指定)第1項にて指定された
              未成年後見人又は同法848条(未成年後見監督人の指定)
              により指定された未成年後見監督人
            ニ)民法第902条(遺言による相続分の指定)第1項、
              908条(遺産の分割の方法の指定及び遺産の分割の禁止)、
              1006条(遺言執行者の指定)第1項それぞれの規定により
              委託された第三者
            ホ)著作権法第75条第2項や同116条第3項の規定により
              指定を受けた者
            ヘ)信託法第3条第2号に掲げる方法(遺言信託)によってされた
              信託に係る受託者・信託管理人・信託監督人・受益者代理人
              それぞれになるべきもしくはなるべき者として指定された者
            ト)その他政令で定める者
第二項:前項の請求は、関係遺言書を現に保管する遺言書保管所以外の遺言書保管官に対してもすることができる。(要するに、どこの法務局でもよい)
    関係遺言書:自己が関係相続人等に該当する遺言書
第三項:関係相続人等は、関係遺言書を保管する遺言書保管所の遺言保管官に対し、当該関係遺言書の閲覧を請求することができる。
第四項:第一項・第三項の請求をする場合には、請求書と必要な書類を添付して行う。
第五項:遺言書保管官は、遺言書情報証明書を交付した場合や、関係遺言書の閲覧をさせたときは、法務省令で定めるところにより、速やかに、当該関係遺言書を保管している旨を遺言者の相続人並びに受遺者・遺言執行者へ通知するものとする。 ただし、それらの者が既にこれを知っているときは、この限りではない。

法律案そのものの記載ではありません(ところどころ省略しております)のでご容赦ください。

要は、相続が開始した後であれば、相続人や遺言書に少しでも関係している人は、遺言書の保管場所の調査や閲覧ができるということですね。
ただ、証明書の請求や閲覧が行われ場合の相続人らへの通知はどのようにされるのか、実際に法律が施行され政令が公布されなければわかりません。 ひょっとすると、例えば請求の際に「みんなに知らせます」というチェックボックスが請求書に書かれていて、そこにチェックをつけると遺言書保管官は連絡を省くとかになったりするのでしょうか。