不動産の賃貸借(11) ~テレビ・冷蔵庫等の後部の壁の黒ずみの原状回復~

 今回は、テレビや冷蔵庫等の大型家電を設置した後ろの壁の黒ずみ(いわゆる電気ヤケ)の原状回復の負担について確認します。

 賃貸借契約書に別段の定めがされていない場合、まず賃借人に原状回復義務は生じないようです。

 理由は、テレビや冷蔵庫は一般的な生活をしていくうえで必需品であることは誰もが認めるところで、その使用による電気ヤケは通常の使用の範疇ととらえるのが妥当と考えられる為の用です。
 但し、過電流などで火花が生じたことによる壁の損傷は、賃借人の注意不足から生じたもの(善管注意義務違反)でしょうから、原状回復義務は生じるでしょう。

 同じように、賃借人が購入したエアコンを設置したことにより壁にビス穴ができたときなども原状回復義務は生じないようです。
 ただ、これも必要を超えるようなビス穴はそうではないと思われます。
 設置はプロに任せた方が良いでしょう。

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不動産の賃貸借(10) ~畳の変色、フローリングの色落ちの原状回復~