不動産の賃貸借(10) ~畳の変色、フローリングの色落ちの原状回復~

 今回は、畳・フローリングの変色の原状回復の負担について確認します。

 賃貸借契約書に別段の定めがされていない場合、まず変色の原因によって対応が異なるようです。

①日照による変色
 日照は通常の生活では避けられないものなので、基本的に賃借人に原状回復義務は生じないとされるようです。
 但し、ひさしや日よけを壊してしまって変色した場合は、そうとは限らないと思われます。

②建物の構造の欠陥により雨漏りが生じたことによる変色
 構造上の欠陥は賃借人には責任はないと考えられるので、①と同じく賃借人に原状回復義務は生じないとされるようです。
 但し、賃借人が欠陥や雨漏りを賃貸人へ通知せずほったらかして損害が拡大した場合には、通知義務違反なので原状回復義務が生じる場合があるようです。
 大雨や台風の時などはこまめに雨漏りが無いかどうかチェックし、気が付いたらすぐに賃貸人へ知らせた方が良いでしょう。
 また、賃貸人もそのような連絡があった場合には放置せず直ぐに確認と修繕の手配を取った方が良いでしょう。
 賃貸人が修理せず、賃借人の家具へ損傷を与えた場合には、賃貸人が原状回復義務を負うことになるのではないでしょうか。

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不動産の賃貸借(9) ~家具の設置による床・カーペットのへこみ・設置跡の原状回復~