ペットのトラブル

調停人候補者となるためには専門的な研修も欠かせず、過去の判例などももちろん研修対象となります。
今回は、ペットに関する事例を紹介します。
私は、現在ペットを飼っておりませんので、研修を受けて改めて「飼わない方が無難」と思ってしまいました。
もちろん、いろんな注意点を踏まえ、飼われておられる方々が大多数だと思いますので、このようなことはめったに起こることはないのでしょうが。

あと、当然のことなのですが、『行政書士ADRセンター兵庫』は調停中にいきなり判例を持ち出して「こうしなさい」というようなことにはなりませんので、ご安心下さい。
あくまでも“対話”を通した解決を目指しております。
判例研究は、あくまでも公開された情報の中から、トラブルとはこんな事例があるということを学んでおり判決の研究は重視すべきではないと私自身理解しております。

本当は原告と被告なのでしょうが、わかりやすく加害者と被害者とに分けて書いております。

①京都地裁平成14年1月11日判決
<登場人物>
被害者:保険外交員 加害者:シェパード系の雑種中型犬の飼い主
被害状況は、加害者が会社の階段の踊り場に1~1.5mの長さの紐で先述中型犬を係留しているところ、保険の営業に来た被害者が、加害者らに気に入られる(円滑な営業を進めたい)ためにはその犬と仲良くしようと考え、近づいてその犬の両手をつかんだところ噛みつかれ、左前腕に醜状瘢痕(噛みあと)が残ってしまった。
裁判の結果、責任は加害者にあるとされたようです。
素人の私からすれば、手を出す方が悪いと思うのですが、注意喚起の不足などが影響したのかもしれません。
(猛犬注意とか、噛みますとか明確にしておき、誰もが触れないように隔離しておくべきだった?)
ただ、過失相殺(被害者の落ち度)は6割とのことで、加害者の賠償金の負担も4割で済んだとのことでした。

②東京地裁平成19年7月24日判決
<登場人物>
被害者:自転車で通りすがりの男子高校生 加害者:紀州犬の買主
被害状況は、被害者が加害者の許可を得てその飼い犬に触ったところ噛まれ、線状瘢痕が残ってしまった。
これも責任は加害者にあるとされたようです。
ただ、この件は私にも納得する気がします。 というのは、犬の知識はそんなに持っておりませんが、日本犬はほぼ猟犬をベースにしているので気性が荒いということぐらいは知っております。
つまり、加害者が勝手に自分の犬を「賢くておとなしい」と思い込んだことからの油断から生じたトラブルではないでしょうか。
本件の過失相殺は2割とされたようです。

以上2点だけでなく、いろんな事案を研究しております。
最近と言うより以前からなのですが、時々犬の散歩をされておられる方と公道ですれ違うのですが、リードが異常に長く(5mは出てると思います)子供に噛みつかないかと怖い思いをしたことがあります。
飼ってもいないものが何をエラそうにと言われそうですが、公道の散歩時は自身とつかず離れずの位置にいて、ドッグランなど犬を自由に走らせてやるときにリードを延長するのがマナーではないでしょうか。
公道上でリードを伸ばして犬を走らせてやるということは、買主が犬に下に見られる(飼い犬になめられる)ことを助長するのではないかと勝手に想像しております。
買主の方々、世の中全て動物好きとは限りませんので、最低限のマナーの確立とその順守を是非お願いします。

と、途中からブログの趣旨が変わってしまいましたが、とにかくいろんな事案を研究し、研鑽をつみます。

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